現代柔侠伝
3 巻
あらすじ
道場主に見込まれ、青森の“梵天道場”で合気道の修行をした勘一は、北海道から鹿児島へと巡業の旅をつづける。まだ幼いとはいえ、サーカス団の一員の勘一は、日本中を旅してまわるのも仕事なのだ。けれども、鹿児島の旅は勘一少年に幸運をもたらす。青森の梵天先生の古い友人の徳三砲という人物をとおし、柔道と出合うのだ。愛くるしくはあるが、陽気で正義感も強い勘一少年には、まさにうってつけの幸運な出会いだった。時代は、まだ戦後の昭和24年。GHQの意向ばかりが優先される時代であったが、わが国のヤクザやテキヤの勃興ぶりもめざましい(そして忘れてならないのが、戦後の三大鉄道事件。下山、三鷹、松川事件だ。これらの事件の疑惑についてもこの3巻にくわしいので、ぜひご一読を)。また、柳家に関していえば、奥さんの朝子が婦人警官を辞め、いろんな困難をのりこえながらも、勘太郎の元に戻ることになるのが嬉しい。
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非表示にするバロン吉元氏が約10年に渡って描き続けた大河漫画シリーズ「柔侠伝」の中でも最も読み応えのある作品です 劇画タッチの表紙からは硬派で硬い印象を受けるかも知れませんが、それだけじゃない、人物も演出も非常に人間臭く、柔と硬を併せ持った面白い作品です!
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