庭の隅に咲いたかたばみの黄色い花。まだ子どもだった珪子は、母の咎めを聞かずに花を摘む。小説家である父はそんな娘の姿を見て、自分の小さかった頃のことを思い出していた。花を摘んだ思い出はまるで昨日のことのように思えるのに、いま自分たちの生命を分けた幼い娘が同じことを繰り返しているのを見る不思議さ…。月日が経ち、年頃になった珪子は結婚を間近に控えていた。小説が書けず酒ばかり飲んでいた父を支える母の姿を見てきた珪子。ただ、最近ふたりに微妙な変化が…。叙情に溢れた繊細なタッチで人の心を描き出す、妙手あすなひろしの珠玉の短編集。
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かたばみ抄【分冊版】(2)
あすなひろし
純粋すぎる愛は人と人とを結びつけることをしない…美しき傑作短編「懐かしいうた」と他一編を収録。あすなひろしの珠玉の短編集。
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かたばみ抄【分冊版】(3)
父と母を失った僕は、年の離れた兄に仕えることで生きてきた。やがて…。複雑に絡まった愛を描いた傑作「六頭の白い馬」を収録。
この作品は、18歳以上推奨です。一部暴力的または性的な描写があります。漫画・漫画雑誌を読みますか?
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