【全巻無料】伝説の雀鬼　ショーイチ【完全版】 | 神田たけ志他 | 無料漫画読み放題ならブック放題

ショーイチは人生の師である花山社長が敬愛する任侠の親分のために、大勝負の代打ちを買って出るが、相手は「通し」の使い手で?!

高度経済成長時代、ショーイチは新宿の雀荘を転々とし、筋の悪いプロ崩れの客を退治する、いわゆる「クマ退治」をやっていた…。

全員が相手の山積みを読んでいた。誰かがツモっても、その牌がなんなのか、全員が知っていた…驚異の治外法権麻雀がここに開幕！

ショーイチにとって最大の山場がきた。今度だけは西郷の洗牌を無視し、自山だけをきちっと仕込み誰よりも先に牌山を積んだ…！

阿佐田哲也著「麻雀放浪記」が世間の話題を呼び、裏芸の世界が一般に明るみになっていた時期。ショーイチはテレビ出演をしだす。

ショーイチのテレビ出演は思いがけない反応にも結びついた。仕事関連の意外な人がテレビを見ていて電話をくれるようになったのだ。

ショーイチの心に変化が訪れていた。熱もないのに奇妙な不快感に付きまとわれ心を奮い立たせようとしても高揚を感じないのだった。

たった一人の引退試合――ショーイチが心にそう決めたとき、初めてこの勝負買っても負けてもいい、という気持ちが湧いてきた…。

現役の代走屋を引退した桜井章一。かつて最強戦を闘った佐々木と山田の二人だけにしか発することのなかった言葉を口にしたのは…

善さんは雀荘の番頭さん。番頭というのはお金の管理やトラブルの処理などが仕事であり常にカウンターから店全体に目を配っている

仕事を仕上げ勝ち切るにはそれなりの準備が必要だ。いつも通りショーイチは本番前三日間は横になって眠ることなく食事もしない。

土田はプロになっても麻雀を学びたいと念じていた。麻雀の真実を知りたいと。それが今、目の前でショーイチの打牌に現れていた！

渾身の戦いが終わり、ショーイチはもうその勝負神経を再び使うことはないと思い、それに対しての未練もなかった。しかし…。

持って生まれた才能、麻雀のセンス…もとより現時点では不明ながら、ショーイチは南の勝負師としての華にある危惧を抱いていた。

かつて裏の世界で名を成した鈴銀グループの総長・鈴銀が秘蔵っ子として育てていた男…一度だけショーイチはその男を目にしていた。

あの世紀の大勝負、治外法権麻雀の戦いが甦る！　サイ慎のテンパイとともに一切の動きが止まった…10秒が10分以上に体感される！