マリオネット師
10 巻
あらすじ
街はドラマに満ちている…人は秘密に満ちている… その秘密を抜いていくスリがいる… 人形使い、九頭見灯、いまだ前科0犯…。 ある日、灯と俊六の元に奇妙な手紙が届いた。 好子のアパートの大家に見せるとそれは「赤紙」- 充員召集令状だという。 かつて、戦争中に大勢の人々を戦場へと送った忌まわしい手紙だ。 その手紙が何故、今我々のところへ…不可思議に思いながら家へ向かう灯たちだったが、そのあとをつけてきた軍服の男たちに襲われてしまうのだった! 連れ去られる灯と俊六。 果たして、男たちの目的は!? 灯たちは無事脱出する事が出来るのか!? その他、女スリ「風のルウ」に声をかけてきた女性、彼女はある事件でルウに恩を感じていたが実はその事件こそがルウをスリの道に走らせた…「6年目の幸運」。 犬や猫が惨殺される事件が発生。その凶刃はやがて人に向かい、みのりに危機が…「“X”ザ、リッパ―」。 ある寺の住職が残した宝物を巡り、奇怪な事件が起こる「火車」など。「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第10巻! 小山田先生の当時の単行本コメント 『この巻には、落ち着いて描けたせいか、気に入った作品が多く収められています。「反逆水路」「雨宿り」「火車」などが自分では好きなのですが…特に「火車」は、小さなころ何かで読んだ火車の伝説が、とても怖かった思いがいまだに残っていたので、ぜひ…と思って描いた物です。みなさんはどう見るでしょうか。』
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