夜。男が一人、うらぶれた街角で雨宿りをしていた。タバコに火をつける。ふと、いつからそこに居たのか、サングラスを掛けた老人が「火、貸して貰えんかね」と声をかけてきた。無言で並び、タバコをくゆらす二人だったが、男ははたと気づいた。そのサングラスの老人は、かつてこの街で名を轟かした「特攻サブ」その人だ、ということを。胸をざわつかせる男だったが、どうしてもそのことを老人に問いただすことが出来ない。ただ、雨が闇夜を濡らすばかりで…(表題作「狼の伝説」より)哀愁に包まれながらもどこか優しい視線で、這いずり回る男たちの苛烈な生を描く、劇画の名手・つげ忠男の傑作短編集!
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うーん、まいった。こんなハードボイルドも描けたのか。つげ先生恐るべし
つげ忠男アウトロー選集 (1)
つげ忠男アウトロー選集 (2)
つげ忠男アウトロー選集 (3)
つげ忠男アウトロー選集 (5)
この作品は、18歳以上推奨です。一部暴力的または性的な描写があります。漫画・漫画雑誌を読みますか?
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うーん、まいった。こんなハードボイルドも描けたのか。つげ先生恐るべし