大正後期、軍人の肩身は狭く、陸軍少尉の源も例外ではなかった―。ある時、町に狐が現れ、お菓子を盗むという噂を聞く。犬か猫かの仕業だろう…と思っていたが、偶然、路地裏で寝ている狐の面とつけた小汚い男に出会う。褌を穿かない軍人・源と、自分を化け狐と言う美しい男・シロの儚くも淡い恋物語。
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