海に面した村で漁師として細々と生活をしていた太郎は、名主さまの娘・鈴鹿さまに思いを寄せていた。ある日、国主さまの元へ嫁がされる事になった鈴鹿を太郎は連れ出そうとしたが、二人は引き離された。鈴鹿は悲しみのあまり海に身投げをし、太郎もそれを追った。流れに流れ、腐敗した世の京都で茨木童子と出会い、太郎は鬼と呼ばれるようになる……。
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